よくわかるコラム
「倒産すると悲惨」は誤解です
- 事業再生コラム
(投稿日:2017.7.19 更新日:2024.5.13)
「明るい倒産+事業再生」の大竹夏夫です。
よく聞く誤解なのですが、先週知り合った知人にも聞かれました。
「倒産すると、ゼロからスタートしないと行けないから、悲惨ですよね。
なんとか倒産を避けないといけない」
ああ、またしても・・・
よくある誤解です。
ゼロからスタート。大いに結構。
だって、マイナスからのスタートじゃなんですから。
先ほどの知人の発言には、2つの誤解があります。
ひとつはゼロからのスタートではないという点。
倒産(破産)しても、一定の財産は残せます。
家財はもちろん、預貯金や生命保険、車など20万円以下のものは残せます。
現金なんかは、なんと99万円も残せるのです。
さらに、収入はすべて自由に使えます。
生活できなくなるわけではないのです。
会社がなくなるという意味ではゼロなのかもしれませんが、
生活という面でいえば、決してゼロからのスタートではないのです。
2つめの誤解は、倒産しないほうが悲惨であるという点です。
赤字経営で資金繰りに困っている状態は、経営者の方には、とってもきついのです。
資金調達に奔走し、精神的には追い詰められ、心身ともに負担が大きい。
経営難を理由に自殺する人が毎年7000人程度もいるのです。
どれだけ苦しいか。
社員も辞めていきます。最後は社長一人だけの孤独感。
家庭では、妻子ともめて、離婚になってしまうことも。家族がバラバラです。
こんな状態ですから、はっきり言って、マイナス状態なんです。
しかも、倒産を先延ばしにすればするほど、悪化していきます。
だから、早めに決断しましょう。
ゼロからのスタートを、
いえ決してゼロではありません。
希望のある新しい第二の人生のスタートを。
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